天使と悪魔
みんなが私と柚宇を見た。
「俺もミステリー部！！よろしくな！」
柚宇は元気にあいさつした。
「君、確か柚宇っていうんだよな。転校早々暑苦しいから静かにしてくれる？」
教室は凍りついた。
今まで静かだった鳩山君がいきなり偉そうに柚宇に自ら話かけたのだから。
あ然としているクラスのみんなをよそに、鳩山君は席に着いた。
こうして重く冷たい空気の中で、1日の授業が終わった。

部活―

「穂乃嘉さん、ミステリー部の部屋はどこですか？」
声の主は鳩山君。
「会議室よ。あっ、でも今日は図書室に集合だって」
「そうですか、ありがとうございます」
不気味に微笑むその姿は今までの空気を一層重く、冷たくした。
図書室にはもう、メンバーが集合していた。
そして、早速会議が始まった。
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表紙・目次

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