失われた物語 −時の扉− 《後編》【小説】
「思い通りにした征服感はあっけな
いほどすぐに消えた…愛していれば
愛しているほどに…言いなりにさせ
ているだけの空虚さが私を支配し絶
望感がそのあとを埋め尽くす…そし
て君を苦しめて試す…君が私を愛し
ているということを確かめるために
…だがそれは永遠に確かめることは
できない…私は君を言いなりにした
…思い通りに操った…それが上手く
いけばいくほど私は君の愛に触れら
れない…君が本当に私を愛していて
も…だ」
彼は僕の耳に舌を入れた
「くはっ…!」
そこは…だめっ…!
ずっとジーパンの前が
痛いくらい張りつめて…
気が狂いそうになってる
そこに腿を押し当てられ
腰が浮く
「私は思う…この快楽のためなら君
は私に寄り添うと…いや…快楽だけ
ではない…心の中にすら私は忍びこ
んでいる…私という支えを君の生存
に刷り込んで…君を私に依存させて
支配する…私の存在が君の人生にな
くてはならないように仕込まれた…
君は私から離れない…だが…愛だけ
は私には届かない…言いなりにさせ
た私が後悔と同時に気づく…君が自
分から自然に私を愛することだけが
この支配から抜け落ちていることを
…一番欲しいものだけが…永遠に手
に入らない」