ラッキービーンズ~ドン底から始まる恋~
「え? 俺?」

「そう、俺」

「……」

「年下の男はタイプじゃない?」

「……」


ビックリした。

まさかそんなストレートに聞かれるとは思っていなかったから。


二人っきりになりたくなかったのは、アルコールが入ってそういう雰囲気になるのが嫌だったからだった。

まさか1杯目も飲み終わらないうちにそんな話題になるとは。


「えっと……」

「うん?」

「か、会社! 同じ会社の子は面倒じゃなかったの!?」

「うん、面倒」

「だったら」

「遊び相手だったらそんな面倒な相手いないでしょ。だけど俺が言ってるのは彼氏としてどうかって話だし」


ストレートな物言いにギョッとして目を見開いた。


「彼氏!?」

「メイちゃんいちいち過剰反応だよね。可愛い」
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