ラッキービーンズ~ドン底から始まる恋~
父さんが帰ってくる夕方まで自分の部屋で昔のCDを聞いたり、卒業アルバムを見たりして過ごした。
アルバムをめくっていてもつい水嶋の姿を探してしまう。
日常の何気ないスナップでさえもたくさん写っているのは、やっぱり彼の存在感の成せる業だろう。
今より少し短い髪の毛。幼い面差し。
微笑ましくて表情が緩む自分がいた。
当時、水嶋の彼女だったキョウちゃんの個人写真を見て思い出す。
今の水嶋の彼女もこのアルバムの中にいるのかな……。
そう思うと急にふわふわとした気持ちがギュッと引き締まって、私は大きく深呼吸をしてアルバムを閉じた。
事実と向き合う前に、私は私を可愛がってあげるんだから。
玄関の扉が開く音を合図に私は立ち上がった。
部屋から出て階段を下りていくとリビングのソファに座る父さんの後姿があった。
記憶の中の父親と何も変わらないピンと伸びた背筋。
整えられた頭髪。
緊張で思わず足が止まった。
「芽生」
先に声をかけてきたのは父さんの方だった。
アルバムをめくっていてもつい水嶋の姿を探してしまう。
日常の何気ないスナップでさえもたくさん写っているのは、やっぱり彼の存在感の成せる業だろう。
今より少し短い髪の毛。幼い面差し。
微笑ましくて表情が緩む自分がいた。
当時、水嶋の彼女だったキョウちゃんの個人写真を見て思い出す。
今の水嶋の彼女もこのアルバムの中にいるのかな……。
そう思うと急にふわふわとした気持ちがギュッと引き締まって、私は大きく深呼吸をしてアルバムを閉じた。
事実と向き合う前に、私は私を可愛がってあげるんだから。
玄関の扉が開く音を合図に私は立ち上がった。
部屋から出て階段を下りていくとリビングのソファに座る父さんの後姿があった。
記憶の中の父親と何も変わらないピンと伸びた背筋。
整えられた頭髪。
緊張で思わず足が止まった。
「芽生」
先に声をかけてきたのは父さんの方だった。