ラッキービーンズ~ドン底から始まる恋~
「ちょっとシミがついちゃったな……。着替えるか?」

「は!?」

「シミ抜き。早くした方がいいんだろ? その服高そうじゃん。なんか服貸してやるから」

「い、いい!」


何言ってるんだろうと思って目を見開いてみても、やっぱり水嶋は素のまんま。

言ってることも当然って感じで私に服を脱ぐように促す。


確かにこのカットソーは高いけども!

胸元のレースのふちどりにひと目ボレして、お取り置きまでして買ったヤツだけれども!


今、ここで水嶋の服を借りるなんてありえない……!

だって借りたらまた返しに来なくちゃいけなくなるじゃん……。

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