ラッキービーンズ~ドン底から始まる恋~
「あの、急いで帰ってクリーニングに出すから! プロにやってもらった方が確実だから!」

「ふーん。そんなもん?」

「そんなもんだよ!」


本当は応急処置として洗った方がいいに決まってるけど、強引に水嶋を納得させた。

アッサリと引いてくれる水嶋はやっぱりこの先、私達がまた会おうが会うまいがどっちでもいいと思っているようだった。


だけどこれで帰る理由ができた……!


「と、いうことで帰るね! ばいばいっ」

言いながらバッグを手に持っていないことに気づいてキョロキョロすると、水嶋はリビングのソファから私のバッグを持ってきてくれた。

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