ラッキービーンズ~ドン底から始まる恋~
「で、でも企画部の人皆かっこいいよね」

「かっこいいですけど~。リアは水嶋さんがいいんですっ」


その水嶋と家でキスしてました。

もっと言えば最後までしちゃったこともあるみたいです……。


「はー……」

「どうしたんですか?ため息なんかついちゃって」

「……なんでもない」


この話題に乗るのはやめようと決めて倉庫の出口に向かうのに、リアちゃんは後からついてくる。


「メイさんは八木原さんと仲良さげだったですよねっ」

「……そうかな?」

「ねえ、今度八木原さんと水嶋さん誘って飲みに行きません?」

「はあっ!?」


思わず大きな声でリアちゃんを振り返ると、彼女はビックリしたようにキョトンとしていた。


「急にどうしちゃったんですか?」

「ご、ごめん。なんでもない」
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