恋愛ごっこ
いったい何を言い出すのかと思い

私が松本君を見ると彼は目を輝かせながら

「俺!!俺に決だよ」

「…………」

私は…嫌、私たちは

(こんなやつの答えを期待した自分がバカだった…)

そう思いながら松本君を無視して

食べ掛けのお弁当を食べることにした

「おい2人とも!!

なんだよ、その反応は!?」


「あまりにもバカバカしい答えやったさかい

あきれてんねん」

お弁当を食べながら叶恵は冷たく答える

続けて叶恵は

「だいたい今の発言って

裕貴がめぐのこと好きって言っとるようなもんやん」


私はあわてて二人に背を向ける

平常心を保てないのを隠すためだ

私は自分の恋愛ごとになると平常心を保てないのだ

恥ずかしくて振り返ることのできない私は

背を向けて二人の会話を聞くことにした

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