君ニ恋シテル
私はふと路地へと目を向けた。

すると、少し向こう側に見える看板に目がとまる。

そこにはファミリーレストランの文字が。

地味な看板が妙に気になった。


「ねえ亜紀ちゃん、あのファミレスは?ちょっと行ってみない?」

「え?…あんな所にファミレスなんてあったっけ?」

亜紀ちゃんはけげんそうに呟く。


「いつからあったんだろうね?
知らなかった…とりあえず、行ってみようよ」

「いいけど…」

あまりのり気じゃないのか、亜紀ちゃんはしぶしぶ返事をした。
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