君ニ恋シテル
イベント開始1分前…。

気分は最悪…。


私は無表情で、ただただケーキを見つめていた。



「優奈ー!!」

えっ…亜紀ちゃん?
苺ショートを見ることに集中していた私は、パッと顔を上げる。


「…亜紀ちゃんどうしたの?
私、メールで行けないって…」

「そんなのは知ってる!」

「亜紀ちゃん、見に行ってきなよ。
私のぶんまで楽しんできて………うっ、ひっく」

ついに私は泣きだしてしまった。
朝から我慢していた涙が一気にボロボロと流れだす。


「優奈、行きなよ」

「行きたくても…うっ…いっ、行けないもん…うぅー…」
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