空を翔ける一筋の流れ星
携帯のアラームが鳴り響く・・・



昨日は夜中までDVDを観ていたから、二限からでもかなり起きるのがしんどい。



待てよ。

この携帯のメロディーはもしかして・・・



案の定、携帯を開くとアラームではなく、着信音だった。


「もしもし」


「もしもしじゃないよ。

今、何時だと思ってるの」


携帯の時計を見ると十時・・・


「やべっ。

もうこんな時間かよ」


驚きのあまり、つい携帯を切ってしまった。

完全に寝坊で、今からじゃ二限の授業に間に合わない。

間に合わないが、せめて途中からでも出て先生にアピールの一つでもしとかなければ、二限の授業は単位が危ないのだ。

とりあえず、顔を洗って寝癖だけを直して着替える。

もちろん、朝飯は抜き。

こんなとき、あまり学生が住まないような多摩線の駅に住むのではなく、学校の近くに住んでおけば良かったと毎回思うが、ここが気に入ってしまったのだからしょうがない。
< 25 / 123 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop