夢の続きで逢えたら
僕らは近くの公園でよく遊んでいて、将来は、
「結婚しようね」
とまで言っていた。
今思えば、詩野にとってそれは小学生らしい可愛い冗談なのかもしれないけど、
その時の詩野の笑顔が可愛くて、胸がドキドキして、
僕はもうただの幼馴染みとして接することができなくなってた…
でも、神様はそんな僕らを引き離した。
小学校三年生の春、
詩野は父親の転勤で福岡へと引っ越してしまった。
想いは伝えたかったけど、どうしても“幼馴染み”という壁が邪魔をして、
結局“好き”の一言が言えなかった。
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