虹の音
「何泣いてんだよ…ばか」
抱きしめたまま、空木がぽんぽんと、あたしの頭を撫でる。
「っ……だって…」
止まることを知らないあたしの涙。
頬を濡らしていく。
「…しょうがねぇな」
空木がふふっと笑った。
「好きだよ、凛」
空木はあたしの体をゆっくり引き離して。
そしてあたしの濡れた頬を優しく撫でた。
誰もいない広い教室で
……二人の影がそっと重なった。
ねぇ、神様。
あたしすごく素敵で幸せな夢を見たよ。