虹の音


「……えっ」

空木?


バッと声のした方向に振り返る。


まるであの時と同じようだった。

エナメルバッグを肩からかけた、背の高い少年が教室の入り口に立っていた。


「おはよ、凛」


………夢じゃ、ない。



空木がいる。

そこに、すぐそばに、空木がいる。
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