俺がお前を守るからだからお前は…

 聞いたことが無い、喉が潰されていく音。

 萌が目を見開き、口からよだれをたらす。

 「…っく」

 それを見て、南は萌から手を離した。

 ガハガハと咳き込む萌をゴミのようにみる南。

 「…僕が手を下せば、萌は綺麗に死なない。愛する人が苦しむ姿など見たくないだろう?」

 なら殺さなければいいのに。

 
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