゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。

*変わっても    変わらず     変わらなくても  変わってしまう  ものたち     について


「ベゴニアの花言葉

はね、『片想い』な

んだって」

「へぇ」

 真夜中、ブタと妖

精は馬とび町内一周

に、チャレンジ中で

ある。それぞれのお

でこに汗が浮かんで

いる。息もあがって

きた。必ず何かしゃ

べってから、とぶの

がルールである。

「カバの汗って赤い

んだって」

んしょっ、と少女の

背にヒヅメをつき、

越える。

「知ってる。じゃあ

変わっても変わらな

いものってなーん

だ」

「なぞなぞ?」」

にこにこ笑う妖精に

、首をかしげる。

「うん」

「友情」

ぐっと、背を押され

た。ひらりとスカー

トが舞う。

「ぶっぶー」

ぽりぽり頭をかく。

「んー、わからん。

じゃあねぇ……」


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