たった1ヶ月の恋
「たまにはとか思うなよー…」
いじけながらも、あたしの後ろをついてリビングに入るハチ。
「あ、ほんとに暖かい」
部屋に入った途端に、体が廊下とは違う温度に包まれた。
あぁ、生き返る。
「暖かいんだ。俺には分かんないけど、良かった」
そう言うと、ソファーにボスン、いきおいよく座った。
「寄ってよ、あたしが座れないじゃん」
その隣に、あたしも無理やり腰掛けようとするものの…………狭い。
「海が床に座ればいいだろ!」
何だよ、ハチが浮いてればいい話じゃないか。
「うわっ、ひどい!」
「ほんとにそうじゃん! 飛べるんだから浮いてなさいよー!」