記念日
本当の恋。
金曜日の夜。

祐樹を帰りに、付き合うキッカケになったファーストフード店に呼び出した。

『ちゃんと話しをしよう??』

しないとダメだっ。
祐樹、ごめんねっ。

『うん。俺の気持ちは変わらない。別れたくないっ。』

心が揺らぐ。

『私の気持ちも変わらない。別れよう??』

『何で?!嫌なとこなら直すよっ!!香のためならなんだってやるっ!!』

その言葉、前なら信じた。
でも、もぉ終わりにしたいんだっ。

『祐樹は何であたしと付き合いたいの??』

『香が好きだからだよっ。』

『私が祐樹を嫌いになっても??』

苦しいっ。
嘘だよって言いたいっ。
祐樹の事まだ大好きだよっ!

『本当に言ってるの??』

『祐樹の束縛にもううんざりっ!!
私、地元に好きな人出来たんだっ♪
束縛しない人っ!!』

『そっ・・・かぁ。
香が他に好きな人いるなら仕方ないね。』

『うん、だから別れようっ。』

『うん、今までありがとう。』

『・・・出よっか。』


出た瞬間。私は涙がこらえきれなくなった。

『じゃあ、バィバィッ。』

すぐに走って祐樹から去った。
これで良いんだっ!
これで祐樹を不安にさせないで済むっ!


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