恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~

「やだっ、痛いよ」

 こんなところで再会するなんて。

 雅彦はそのまま腕をグイグイ引っ張って、

 人通りのない路地へと引き込む。

「放してよ!」

「そうそう、初めはこうでなくちゃね。しつけ甲斐がない」

 しつけ?

 私たちはもう別れたはずなのに、

 これから一体何をしようっていうの?

「主人を噛んだバカ犬には、お仕置きが必要だもんね」

 クククと笑う雅彦は、もうサディストのスイッチが入っているようだ。

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