恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~

 すっかり暗くなった原宿を大輔と歩く。

「ほんとに、ありがとう」

「いいよ、別に」

 好きなんだと思ったら、何を話して良いかわからない。

「で、お前、何して捕まったの?」

「は? 捕まってないし」

「じゃあどうして交番なんかに捕獲されてたんだよ」

 ちょっと、お巡りさん!

 ちゃんと説明してから呼び出してよね!

「捕獲じゃない! 保護よ、保護!」

「保護?」

 大輔の顔が急に真剣になった。

「色々あったのよ」

「色々って? 何かされたのか? 引ったくりとか?」

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