恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~

「ゆめ、あんたもう25よ?」

「梨香もね」

「ケータイ小説を読むのはいいけど……」

「梨香だって読んでるじゃん」

「あたしとは読んでいる種類が違うのよ」

 ギロリと睨まれ萎縮する。

 美人に睨まれると怖いのだ。

「もっと現実を見なさい!」

 梨香はテーブルをバシバシたたきながら説教を始めた。

 私の暗黒元カレ歴をほじくりかえす、

 長くて恐ろしい説教を……。

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