恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~
私は表情をキラキラと輝かせて、
彼の名刺を見せびらかしながら
捻挫やドキドキの経緯を説明した。
梨香は名刺を眺めて一言。
「たかが係長じゃないの」
た、たかが……。
「あんた、リッチな恋愛をしたいんじゃなかったの?」
「そうだよ」
高級外車にスイートルーム、
そして数カラットのダイヤモンド。
「無理よ。係長風情じゃ」
ふ、風情……。
梨香の指摘も、ここまで来ると罵声に聞こえる。