執事と共に賭け事を。
ツバキがスローイングラインに立つ。

その時、


――ガギン


恵理夜が首を動かした。

その首にベルトが食い込む。


ツバキの手がぶれる。


「大したじゃじゃ馬お嬢様ね」


ツバキが苦笑する。

見事に、ダーツはブルからはずれ、得点にならない20のエリアに刺さった。

一度動揺しては、ダーツは上手く投げられない。
< 165 / 254 >

この作品をシェア

pagetop