執事と共に賭け事を。
「違いますよ」


恵理夜は、変わらない表情のまま告げた。


「めくるカードは、その下のカードです」


相手の表情が固まった。

恵理夜は、相手の手を導いてその下のカードをめくらせた。


――ダイヤのJ


「ダウト、です」


そう言って恵理夜はにっこりと微笑んだ。
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