執事と共に賭け事を。
お互いにカードを出し合う。

恵理夜は、全て正しいカードを出し続けていた――そういう風に計算して、ダウトの宣言をした。

自分の手元に無いカードを出す必要の無いように。


「6」

「ダウト」


さらに、イカサマの通用しない恵理夜に、もはや嘘は通用しない。

相手の手札は増え、恵理夜の手札だけが減り続けた。


「J《ジャック》」


恵理夜が、最後の1枚を出す。
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