執事と共に賭け事を。
青年は、目を見開いて頬を掻いた。


「嘘……?」

「ちょっと取り乱しただけ……嘘でしょう」


恵理夜は、人の嘘を見抜ける不思議な勘を持っていた。

その力は、今日まで幾度となく恵理夜たちを助けてきた。

参ったな、と青年は苦笑した。
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