執事と共に賭け事を。
「さて、ブラックジャックでも……といいたいけど、ただカードを楽しみたいだけならカジノゲームにこだわることは無いね」


鮮やかにカード広げ、ジョーカーを抜き出しながら言った。


「ババ抜きなんてどう?」


あまりにも単純すぎるゲームの提案に、恵理夜が目をしばたかせる。


「そんなゲームを、この台でやっていいんですか」

「これは僕の台だよ。君が楽しんでくれればそれでいい」


そういいながら、ヒガキはカードを配り始めた。
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