+FLOWER+(仮)





「え、ねぇ!日記って何?!」


私は竜輝の服の首元を鷲掴みにして必死に訴える

その間、竜輝は苦しそうに小さくうめき声を出しているだけ。


「竜輝!何か知ってるの?ねえ!」




日記って、もう分からない!!





「俺、彼女に振られたの…覚えてる?」


……?

そんなコト今関係ないじゃん…



「合コンの途中で抜けて行ったんだけど


彼女の家の近くに舞依を見て…」



「―—っ」


彼女の家に結衣の家が近いのは分かったよ?


でも日記のこととか分からないでしょ?



ていうかもしかして竜輝が持ってるとか?
やばい!頭が追いつかない…



「それで、振られて家を出たときさ、お前が入った家からノートが捨てられて…」


「中!!中見たの?!今持ってるの?!」




その時、またまた部屋のドアが開けられた



「その話!本当なのか?!!」


中津さんが私たちの話を盗み聞きしていた


最悪―—……













< 90 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop