+FLOWER+(仮)
「え、ねぇ!日記って何?!」
私は竜輝の服の首元を鷲掴みにして必死に訴える
その間、竜輝は苦しそうに小さくうめき声を出しているだけ。
「竜輝!何か知ってるの?ねえ!」
日記って、もう分からない!!
「俺、彼女に振られたの…覚えてる?」
……?
そんなコト今関係ないじゃん…
「合コンの途中で抜けて行ったんだけど
彼女の家の近くに舞依を見て…」
「―—っ」
彼女の家に結衣の家が近いのは分かったよ?
でも日記のこととか分からないでしょ?
ていうかもしかして竜輝が持ってるとか?
やばい!頭が追いつかない…
「それで、振られて家を出たときさ、お前が入った家からノートが捨てられて…」
「中!!中見たの?!今持ってるの?!」
その時、またまた部屋のドアが開けられた
「その話!本当なのか?!!」
中津さんが私たちの話を盗み聞きしていた
最悪―—……