恋色語
「おはよう。2分前お疲れさまでちた。…何かいいことあったのぉ?」

「うん、少しね。これは佐織でも秘密」


何だか笑顔になってた。あいつと登校しただけで、ただそれだけなのに。

片桐 怜。吸い込まれそうな瞳だけど、その瞳に光はなかった。


光っていうより、『今』を見ていない感じだった。あれだけジッと見られたのだから嫌でも感じる。


…あいつとはまた会える気がする。きっと…また。
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