恋色語
「そして、事故現場には無惨にもケーキが散らばってて。
絢香さんは一命を取り留めたものの、意識は回復せず今の状態に…」
神宮寺さんの話を全て聞き終えた。耳をそらしたくなるような衝動に必死に耐えた。
「…話してくれてありがとう。そう…だったんだ」
悲しくて、残酷で、言葉がでない。片桐の過去を知らずに接してきた自分に腹が立った。
私は片桐に何ができた?
片桐に何をしてあげれた?
考えたところで…答えはでない。
「私、旭さんなら怜を変えられると思う。旭さんと出会って、少し元気になった気がするから。
…私にはそれができなかった。怜はたくさん泣いたけど、私は受け止めるだけで笑顔は作ってあげれなかった」
「そんな事…」
分からない。片桐って変わったの?いつも無表情で、愛想がなくて、不器用で。
でもそれはきっと事故のせいで…。
絢香さんは一命を取り留めたものの、意識は回復せず今の状態に…」
神宮寺さんの話を全て聞き終えた。耳をそらしたくなるような衝動に必死に耐えた。
「…話してくれてありがとう。そう…だったんだ」
悲しくて、残酷で、言葉がでない。片桐の過去を知らずに接してきた自分に腹が立った。
私は片桐に何ができた?
片桐に何をしてあげれた?
考えたところで…答えはでない。
「私、旭さんなら怜を変えられると思う。旭さんと出会って、少し元気になった気がするから。
…私にはそれができなかった。怜はたくさん泣いたけど、私は受け止めるだけで笑顔は作ってあげれなかった」
「そんな事…」
分からない。片桐って変わったの?いつも無表情で、愛想がなくて、不器用で。
でもそれはきっと事故のせいで…。