やさしい手のひら・前編【完結】
「戻って来る気ねぇなら追いかけて来んな」

凌が悲しい顔をして言った

「だって・・・だって凌が・・」

泣かないと思ってもやっぱり涙が出てくる

「同情かよ」

「違う。そんなんじゃない!」

そんなんじゃない。同情で来たんじゃない

「凌が心配だったの」

「それだけなら来るな」

凌は私に背中を向けて海を見ている。凌をほっとけない。そう思い私は凌の所まで走り、凌の背中に抱き付いた

ごめんね・・・健太
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