七転び…八起き?
「はーい、みんな並んでー!!」
写真部の声に、卒業生はその指示に従っていく
その隣で、俺は理事長と里中と話していた
「やっぱ、理事長の仕業だったんですね。」
「やっぱって何だよ。サトちゃんの見せ場作ってやっただけじゃねぇか。」
「二度と要りませんから。あんな見せ場…。」
あの無茶ぶりを思い出してか、里中は深いため息をついた
「いいじゃねぇか、上手くいったんだし。」
「勘弁してくださいって。変なこと書いてあったらどうしてくれたんすか。」
確かに、普通の内容で良かったものの
アイツの事だから何書いてあるかなんて予測出来ねぇもんな…
「にしても、お前に感動させられる日がくるなんて思ってもみなかったわ。」