七転び…八起き?
突如聞こえた新しい声
それに私達の視線は向く
人混みの中から
これまた昨日のオッサンのような、モロヤクザ100%みたいな二人組が現れた
「あっ!」
「しもたっ!!」
「もう逃げられねぇぜ…。お前ら、『嵐蝶』の奴等だろ?」
「!!」その言葉に、私達はソイツ等を見た
『嵐蝶』って…確か昨日のヤクザが探してた族じゃ…
このオッサン達も、昨日の奴等の仲間か…
そんで、八つ橋野郎達が…『嵐蝶』所属のヤンキー…
「大人しく、俺達から盗んだブツを返しな。そしたら『嵐蝶』と『アイツ』はともかく…お前らは見逃したるわ。」
ヤクザの提案に、ヤンキーはキッと睨み付ける
「冗談は顔だけにしとけや。総長を見捨てる奴なんか『嵐蝶』にはおらん。」
「それに、お前らに捕まる義理もないしな。」