七転び…八起き?
その言葉と同時に
私の頭に衝撃が走る
「うぉぉ!?」
あまりの強烈さに私はしゃがんで頭を押さえた
痛い…
めっちゃくちゃいてぇ!!
後ろを見てみると
日向さんを筆頭に雪乃達が哀れみの目で私を見ていた
「ちょっと祐希!何いちゃもんつけてるの!この人達に失礼でしょ!」
「何でだよ雪乃!コイツらは、私の大事な生八つ橋を台無しにしたんだぜ!?」
おばちゃんの優しさが
こんな…こんな奴等に!!
「確かにそうだけど、余所見してた祐希も悪いわ。お互い様じゃない。」
「うっ。」私は何も言えなかった
そんな様子に、ハァと雪乃は溜め息を吐いて
奴等に向かって軽く頭を下げた
「いきなりごめんなさい。彼女も悪気は無いから…。」
「っ…悪かったよ。」
雪乃が謝ったんじゃしょうがない
本当はこれっぽっちも謝りたくなんかないけど
友達にこんなことさせといてそれは無しだ
「ま、分かればええねん。」
「オイ秋夜…。コッチこそ、ぶつかって悪かったな。」
二人組も頭を下げる
これで解決…と思いきや
「見ぃつけた~。」