【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑

男がシャワーを浴びた後の室内に足を踏み入れると、ムッとした湿気が翡翠の身体に纏わりつく。

蛇口を捻るとシャワーが勢いよく翡翠の身体を濡らし、頭のてっぺんから滴り、水音が室内に響く。

男に抱かれようとしている今でさえひとりになると琥珀の事が脳裏に浮かぶ。
確認すらしなかったが着信はきっと琥珀からで今も翡翠を待ち続けている事は想像ができた。

別れを告げるために…

シャワーの水音に消されてはいたが翡翠は確かに泣いていた。
涙もシャワーと共に流れ消えていった。




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