【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑
重ねられた唇さえも冷たく感じるほどに。
そんな翡翠の感情とは裏腹に、琥珀は翡翠を強く抱きしめると自分の想いを伝えるように久々の翡翠の身体を愛した。
裸体の隅々にキスをしてゆっくりと指を滑らせ時には強く時には激しく。
すれ違っていく翡翠の想いと琥珀の想いを繋ぎとめるようにふたりは交わり重なっていく。
こんな時女はズルい。
頭の中では違う事を考えながらもしっかりと男を迎え入れる事が出来るのだから。
確かめるべきことの順序を頭の中で考えながらも翡翠の口元からは甘い溜息が零れる。
琥珀は身体を重ね合っている今この瞬間に翡翠がそんなことを考えているなんて思ってもいないだろう。
翡翠もまた今この瞬間に身も心も満たされているものだと疑いもしなかった。
琥珀がそうだったように。