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俺等は外人の子の机の目の前についた。

「さぁ!行くぞ!」

「はいはい」

ナンパ師かよ…
と思いながらも俺は龍夜の後をついていく。

「はよ~。俺、このクラスの間宮龍夜。よろしく!」

「あたしはジュリア・ディール。よろしく。そちらは?」

近くで見るとこの子の灰色の瞳に吸い込まれそうだった。

「俺は南弥生。よろしく」

「あたし、ハーフなの。名前は外人そのものだけど、中身は日本人と変わりないから」

「「へぇ~」」

案外俺等はジュリアとすぐ仲良くなった。
出身学校は幼小中一貫の超有名進学校。
彼女はかいかぶりすぎよ。
と言うけれどこの学園での入学式での挨拶をするらしい。
ということはこの学年では一番頭の良いことになる。

「ジュリア~。ケー番交換しよ~」

「いいわよ」

龍夜の要求にあっさりとOKした。

「弥生のアドレスも聞いていい?」

ジュリアがそんなことを言うなんて思ってもいなかったので俺はびっくりした。

「いいけど」

携帯にはブランドのストラップを1つつけているだけ。
女の子なのにシンプルなんだなぁー。

「あ!レン!」

ジュリアは氷室レンをこっちに呼んだ。
名前で呼んでいる所を見るとたぶん友達なんだろう…

「ジュリア、クラス一緒なのね。で、このお二人は?」

「ええ。この二人は、こちらが南弥生さんで、こちらは間宮龍也さん」

「「よろしく」」

「こちらこそ」

俺等はあっという間に仲が良くなった。
レンというのは漢字で恋と書くらしい。
ジュリアとは幼馴染みで恋も頭がとても良いらしい。

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