愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
「あ、兄ちゃん。おかえり」
「おぅ、ナオ。久しぶりだな」
モニターの前であぐらをかいてゲームをしているナオの隣に座る。
ナオとユウとは頻繁に会っている方だ。
最後に会ったのは、4月になる。
ナオが中学に上がったお祝いに、三人でケーキを食いに行ったときだ。
親父とは5月に病院で会ってはいるが、由美さんと美樹とは丸一年会っていない。
二人とも少し背が伸びた気がするが、あまり変わった様子はない。そのことにもホッとした。
「兄ちゃんもゲームしよ」
モニターを見れば、有名なカーレースゲームをやっていることが分かる。
「おぅ」
ナオにコントローラーを渡されれば、まるでここに住んでいた頃に戻ったかのような気がした。
――ガチャン
下の階から、大きく扉が閉じるような音がする。
こんなに響くように閉じるのは、玄関の扉だけだ
帰ってきた、あの人が。俺たちのいる部屋の空気も、その音で一瞬凍り付いた。