愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
「あと30分ぐらいしたら準備終わるから、三人とも降りてきてね」
「はーい」
「おー」
「…………」
由美さんに、ユウ、ナオの順で返事をする。俺は、何も言わなかった。
「兄ちゃん」
俺を呼んで、いつになく真剣なユウにゴクリ、息をのむ。
「な、なんだよ……」
ユウも今年で11歳。こんな真剣な表情もできるようになったのかと感心する。
「いつまでそうやって意地張ってるの?」
……意地。弟たちには、そういう風に見えるのか。
ある意味、意地でもあるのかもしれない。
「兄ちゃんだって、分かってるだろ? 母さんはもういないんだって」
ナオが言った。
「そりゃ、わかってるよ。でも、由美さんは……」
「まぁ、俺ももうあの頃の兄ちゃんと同じ歳になるし、少しは気持ち理解できるようになったけど……」
あの頃の俺の歳。そうだ、父さんと由美さんが再婚した頃の俺とユウは今年、同じ歳になる。
「でも、仕方のないことだってあるんじゃないかな……」