愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
「ちょっと、僕のわかんない話しないでよー」
ナオの言葉を遮るようにユウが言う。
ナオはおとなになったな。俺みたいな兄を見てるからか?
11歳のユウにはあの頃の俺の気持ちはまだ分からないみたいだ。
まだまだ男女のことなんて分からない歳だもんな。
「ユウもあと2年くらい経ったら分かるよ、何で兄ちゃんが由美ちゃんと仲良くできないか」
由美ちゃん……その呼び方に、ピクリと肩が揺れる。
そう言えば、二人は由美さんのことをそう呼んでいたな。
動揺がばれないように、少しだけ俯く。
「ナオだってちょっと前までよくわかんないって言ってたくせにー」
顔を上げると、ムスッと、ユウが頬を膨らませていた。その表情の作り方が隼と似ていて、少し笑ってしまう。
「でも僕はやっぱり、兄ちゃんと由美ちゃんに仲良くしてほしいなー」
「ユウ……」
溢れるように、その名を呟く。
今まで、ナオもユウも俺と由美さんのことについて言及することはなかった。
どうして、急に……。