愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
そんな俺の疑問に答えるように、ユウが口を開く。
「だって、由美ちゃん毎日頑張ってるんだよー。昨日だって美樹に「ユウ!」
ナオがユウを呼んで、やめろ、というように首を振る。
「ナオ……でも……」
「でもじゃない」
ナオはそう言って、俺の方を向く。
「俺は……兄ちゃんの気持ちも分かるから……」
ナオと目が合う。
ナオの瞳は、何かに迷うように揺れていた。
「兄ちゃんほどじゃないけど、母さんのことも覚えてるし、父さんと由美さんが結婚した頃の兄ちゃんの気持ちも、少しは分かってきたと思う。でも、これだけは分かってほしい」
ゴクリ、息をのむ。
ナオの声だけが、部屋に響く。
「俺たちはいつでも兄ちゃんを待ってるし、兄ちゃんのことが大好きだよ」
鼻の奥が、ツンと痛い。ナオの姿が、よく見えない。
「だって僕たち、家族だもんねー」
ユウの言葉に、痛みを堪えるように笑った。
何度も、まばたきをした。何度も、何度も。