愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
それから三か月後の中三の6月のある日。
菜穂が男と歩いていたという目撃情報が入った。
目撃されたのは前日。
もちろんその日、俺と菜穂は会っていない。
「ざけんな…」
「大河、落ち着けって!!」
知らされた瞬間飛び出そうとした俺をタカが抑えつける。
「俺は落ち着いてるっての」
落ち着いてる。
落ち着いてるに決まってんだろ?
別に誰かを殴りたいとも殴ろうとも思ってねぇ。
沸々とした怒りが沸かないと言ったら嘘になる。
だけど、そんなことよりも今は、菜穂に会いたい。
菜穂に会いたい。
会って、人違いだよ、って言ってくれりゃあいい。
菜穂が他の男と一緒にいたなんて嘘だって、思いたいんだよ…
――――――――――
「菜穂……」
目の前には、菜穂の一人暮らしのマンションの扉の前。
俺の息を呑む音が妙に大きく聞こえて、インターホンを押す指が震えた。