愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
「はーい?」
聞きなれている筈なのに、久し振りに感じるその声と同時に扉が開かれる。
「たい、が……」
見えた菜穂は、その名を呼んで目を見開いた。
「なんで…」
驚いたように紡がれる言葉に、少し眉が寄るのがわかる。
なんでなんて、愚問。
菜穂がここに来るように仕向けたようなもんなんだから。
「とりあえず、入れてくんね?」
そう言って、菜穂と扉の間から入ろうとするけれど。
「ダメ…っ!」
菜穂の拒絶の言葉と、現役と大して変わらない睨みに身が引けた。
ジッと菜穂を見詰めて、呟く。
「何でダメなんだよ」
「何ででもダメなの」
「意味わかんねー「菜穂?どうかした?」
俺の言葉を遮るように部屋の奥から聞こえた声。
――男の、声。