愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
俺と菜穂が付き合ってからこの日までは約9カ月。
長いようで短かったその日々に、俺が感じたことは何だっただろう。
沢山感じたことはあるはずなのに、今問われてパッと思いつくものはただ一つ。
――劣等感。
菜穂の隣に立つ度に感じたそれ。
菜穂は高校生で、俺は中学生で。
たった3つの年の差なのに、幼かった俺には大きな差。
同じぐらいの目線、
たまに見せる大人っぽい表情、
余裕そうな態度。
菜穂は俺には到底及ばない尊敬すべき位置にいて、俺はただの幹部補佐で。
みんなに慕われる菜穂に憧れると同時に痛いほど知ら締められる、ほど遠い距離が俺達の差。
同じくらいの力の強さ、
震えあがってしまう殺気、
男の一人や二人余裕で倒してしまう喧嘩の強さ、
全てが、俺を劣等感へと誘(いざな)った。
だけど、だけど。
それ以上に菜穂が好きだから、我慢してこれたんだ。
菜穂と一緒にいたかったから、我慢してきたんだよ……
でも、
菜穂がもう俺と付き合う気がないなら意味がない。
部屋の奥にいる男と浮気しているのか、もしくは俺が浮気なのか。
普通に考えて、後者の方が可能性は高いだろうな。
だって俺、菜穂に好きだって言われたことねぇし。