愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
泣きたくなるくらい菜穂が好きで。
苦しくなるくらい愛してる。
「俺は謝らない。ここに連れて来たことも、キスしたことも、全部」
全部、悪いだなんて思わない。
だって、止められなかった。
キスも全部、止められなかった。
一度菜穂に触れたら、もっと触れたくなることだってわかってた。
「大河は、もうあたしのことなんか……好きじゃないでしょ?」
いきなり発せられた菜穂の声に、鼻で笑う。
菜穂にはどう見えたか知らないけど、俺からしたら自嘲的でしかなかった。
「そっちこそ、俺のことなんか今も昔も好きじゃねぇくせに」
菜穂の顔を見ずに、言い切る。
菜穂がどんな顔をしているかわからなかったけれど、それでいいと思った。
当たり前でしょ、と言う顔をされていたら、俺はきっと崩れ落ちてしまうから。
「つーか、彼氏は?」
ポツリ、気になるのに聞きたくないことを口にする。
菜穂が好きな俺は確かに気になるけれど、肯定されて苦しくなるのは俺なのに。
だけど、言われた答えは俺のそんな考えなど知らないようで。
「いないよ」
妙にホッとしてしまったのは仕方がないと思う。