愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】




でも…いないってことは、あの時菜穂の家にいた男とは別れたってことになる。




本当にその男とは終わっているのか。


聞かないと、後悔すると思った。


今それを聞かないと、ダメだと思った。


だってきっと、今行動を起こさない限り、菜穂との距離は開いていく一方だから。




「あいつは?」


「え?」


「菜穂の家にいた男だよ」




俺がそう言った瞬間、空気が凍った気がした。


黙った菜穂。


重い空気が佇んで、俺と菜穂を包み込む。


先にその沈黙を遮ったのは、菜穂だった。




「……付き合ってないから」


「え」


「…大河と付き合ってたのに家に男を入れたのは軽率だったと思ってるよ。だけど……」




口を噤んだ菜穂。


言いずらそうに顔を歪める。




「だけど?」


「やっぱりいいよ、戻ろ?みんなの所」


「誤魔化すなよ。話せ」




無理矢理笑って終わらせようとする菜穂を、俺は許さない。


言えよ。


家の中に男がいたことに理由があるなら。


後の祭りだったとしても、言えよ。




「話せって。あの男と付き合ってなかったなら、浮気じゃなかったのなら、何で男を家に入れたのか、言えよ」




俯いた菜穂の耳元で、そう囁いた。




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