ONESTAR
ナツキ、おまえは、店長を救えるのか?

ONESTARだ。

店長にとって、

この広大な世界で唯一、光を放つ存在。

それがおまえなのか、ナツキ。

「これ……タカシに。私はまた、今度来るわ。」

「でも……」

「……さようなら。」

店長の母親は、俺に菊の花束を渡し、水の入った桶を持って帰って行った。

俺はしゃがみこんでいたナツキの所まで戻り、花束を花立に差し込んだ。

「何?買ったの?」

「ううん。もらった。」

「誰に?」

「店長のおかーさん。」

「え?!」
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