ONESTAR
「知ってる?昨日こっち大雨だったの。」
「ああ、ニュースで見たよ。記録的豪雨だって言ってた。」
「で、帰れなくなっちゃって。」
「そ、そうか。そりゃ大変だったな。」
「それだけ。ね、このサラダ、おいしい。」
「お、おお、そうだな。母さん、おいしいな、このサラダ。」
「そ、そ、そうかしら。」
いきなり話を振られたおふくろは、慌てて箸を置いた。
ホテル風朝食を箸で食べてたってのも驚きだけど、野菜を切って混ぜるだけのサラダを褒められても、自慢のし様がないおふくろの、どう返したらいいのって言う目の泳ぎ具合が尋常じゃなかった。
助けないぜ、俺は。
「ああ、ニュースで見たよ。記録的豪雨だって言ってた。」
「で、帰れなくなっちゃって。」
「そ、そうか。そりゃ大変だったな。」
「それだけ。ね、このサラダ、おいしい。」
「お、おお、そうだな。母さん、おいしいな、このサラダ。」
「そ、そ、そうかしら。」
いきなり話を振られたおふくろは、慌てて箸を置いた。
ホテル風朝食を箸で食べてたってのも驚きだけど、野菜を切って混ぜるだけのサラダを褒められても、自慢のし様がないおふくろの、どう返したらいいのって言う目の泳ぎ具合が尋常じゃなかった。
助けないぜ、俺は。