ただ今、政略結婚中!
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ぬくもりを求めて手がシーツの上を彷徨う。


隼人を求めた手は宙を切った。


隼人……?


目元をこすりながら、身体を起こし部屋の中を見廻すと、隼人はホテルのローブを身に着けて窓辺に立っていた。


「隼人……」


小さな囁く様な声だったけれど、隼人は振り向いてくれた。


「起こしたか?」


近づく隼人の手に携帯電話が握られている。


ちょうど話し終わった時だったようだ。



「ううん……電話?」


「あぁ ニューヨーク支社からだ」


本社に移動になってもニューヨーク支社は隼人に頼っていると、誠也さんが言っていたのを思い出した。


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