ヤンデレ彼氏に迷惑なほど愛されて


「手紙?」


にしては、変な落書きと文字がちょっとしかない手紙だが。


「ミナナにだって。紙とペンをせがまれて渡したら、書いて置いていったよ」


「ええと……、あ、が、とう。いつぱい、わ、らつて、ね……?」


字が拙く脱字が目立つが、だいたいを察するに。


『ありがとう。いっぱい笑ってね』


「何かあの子に吹き込みましたか」


「特には。強いて言えば、誓約書なんかなくても、俺とミナナはずっと側にいるってぐらい」


「なんて会話をしているんですか」


手紙の落書きは星やらハートばかりだった。黒ペンしかないため色が味気ないが、愛らしさは分かる。


――決まったのか。

少々早い気もするが引き止める権利はないし、行くなら追うつもりもなかった。


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